子供の頃、学校の上履きや運動靴として「月星シューズ」の名前を懐かしく思い出す方も多いことでしょう。2006年に社名を株式会社ムーンスターとあらため、今やオールウェザーやジムクラッシクなどのちょっとかわいくも洗練されたスニーカーのメーカーとしてのイメージが定着した感がありますが、その前進は明治時代1873年に九州の久留米で創業した足袋屋さんでした。
足袋の底にゴムを一体化させたいわゆる「地下足袋」を開発。日本の職人の足元を変える先陣をきった会社だったのです。その後ゴムを扱う技術を活かして靴づくりを展開。久留米の街はゴム産業の街として栄えます。ムーンスターが今も目指し続けている「一人ひとりに心地よい靴づくり」は、そんな140年つづく歴史の中で培われた技術と経験に裏打ちされています。オールウェザーの踵にも刻まれたMADE IN KURUMEの文字からは、品質への自信と、仕事にたいする誇りが伝わってきます。